製品/用途

船 舶

プロセス概要
タンカー、LNG船をはじめ、コンテナ船や自動車専用船、さらには豪華客船まで、トラブルのない計画通りの航海を終えるためには、船で機能するあらゆる機器・装置類の信頼性が不可欠です。日阪の熱交換器は日本だけでなく世界中の船舶・造船業界で採用され、大きな信頼を得ています。

海水直接冷却

海水を冷媒として使用し、エンジン・発電機などの冷却を行うシステムです。海水を使用するため、耐食性を考慮してチタンプレートを使用します。

セントラルクーリングシステム

海水で清水を冷却し、その清水を船内の冷媒として循環させ、エンジン・発電機などの冷却を行うシステムです。海水と船内の機器を切り離すことが出来るメリットがあります。

MGOクーラー

排ガス規制に対応するためにMGOなどの低硫黄燃料油の使用が求められています。エンジンへの負荷を低減するために燃料油の冷却用のMGOクーラーとして日阪の熱交換器が使用されています。

緩衝器付MGOクーラー

プレート式熱交換器をMGOクーラーとして使用する際に、エンジンの脈動によるプレート割れが予想されます。プレート割れによって燃料に水が混入する2液混合が起こると航行に支障をきたします。エンジンの脈動によるプレート割れの危険性に対して日阪では、圧力の安定性を保つ圧力緩衝機構を備えたMGOクーラーを開発しました。

  • プレート割れによるトラブル解消
    圧力緩衝器の併設により、プレートの割れに対して安全性が向上しています。
  • 最適なプレート板厚の設定
    脈動試験機によるプレート疲労限度の測定によりプレート板厚を設定しています。
  • 圧力緩衝器の最適設計
    弊社独自の試験データに基づき、圧力緩衝器を選定し、コンパクトなサイジングを実現します。
デュアルウォールMGOクーラー

デュアルウォールプレートを使ったMGOクーラーは伝熱プレートが二重構造になっている為、脈動によりプレートに割れが発生しても、MGOと冷却水が混合することがありません。日阪はMGOクーラーとして緩衝器付のプレート式熱交換器とデュアルウォールのプレート式熱交換器の提供することができます。

2液混合を防止する安全・安心構造
デュアルウォールプレートは2枚重ねのプレートの通路孔周りをレーザー溶接した構造です。伝熱プレートが二重構造ですので、万一伝熱プレートが損傷した場合でも、流体は2枚の伝熱プレートの隙間から外部に漏れるため、2液混合を防止することができます。