製品/用途

紙・パルプ

プロセス概要
紙・パルプの製造工程中には木材チップをはじめその派生物である固形物を含む流体の加熱・冷却、原料の木材からパルプを取り出すために使われる薬品や使われた薬品の回収のための熱交換など、省エネルギーや省資源のために多くの日阪の熱交換器が使われています。

蒸解工程

蒸解工程は紙の原料であるパルプを取り出すために木材チップを薬品で煮溶かす工程です。熱交換効率のよい日阪の熱交換器は白液ヒーターなどで使用されています。
(白液:苛性ソーダなどが入った薬液)

薬液回収工程

薬品回収工程ではボイラーで濃黒液を燃焼させて蒸気を発生させ、その蒸気で発電や紙の乾燥などの加熱熱源として利用します。希黒液プレヒーターなどとして日阪の熱交換器が使用されています。
(黒液:リグニンが解けた廃液)

漂白工程

漂白工程は蒸解工程から出てきた未晒しパルプのリグニンを主とする着色成分を取り除き、漂白します。漂白に使用される二酸化塩素は非常に腐食性が強いため、耐食性の高いチタンのプレートを使用します。
(リグニン:木材繊維同士を接着する成分)

抄紙工程

液状のパルプをシート状に広げ、乾燥・表面処理・寸法成形し、製品として出荷します。繊維を含んだ白水の冷却やロールのオイルクーラーとして日阪の熱交換器が使用されています。