製品/用途

石油精製

プロセス概要
石油精製とは、原油を精製して燃料油、石油化学製品など多種多様な製品を製造するプロセスです。原油は沸点の差を利用して混合物を成分別に分離し、常圧蒸留塔の塔内の棚段で分離しています。沸点の高いナフサやベンゼンなどは上段より、沸点の低い重油などは底部より抜き出されます。その後、硫黄分の除去などの処理を経て品質の高い製品(ガソリン、灯油、ジェット燃料など)として出荷されます。

デソルター

原油は常圧蒸留塔の前にデソルター装置で脱塩処理が施されます。塩分除去するために洗浄水が送られ、高電圧をかけ電荷を与えることで原油中の塩分が洗浄水に分離排出されます。洗浄水の冷却器として日阪の熱交換器が使用されています。

常圧蒸留

脱塩処理された原油は、常圧蒸留塔で蒸留され、軽質ガス分から重質油まで各成分に分離します。熱回収の目的としてボイラー給水と軽質ガスオイルの熱交換器に日阪の製品が使用されています。

減圧蒸留

沸点の高い重質油は減圧蒸留塔により減圧下で蒸留されます。この工程においても日阪の熱交換器が使用されています。

脱硫

原料油は水素ガスと混合されて熱交換器で予熱された後反応器へ移送されます。原料油には硫黄分やアンモニア分などが含まれるため、水添脱硫装置で酸性ガスとして除去します。

水素製造

製油所は大量の水素ガスを水素化精製装置、水添脱硫装置などに使用します。水素ガスは水蒸気改質法によって製造され、コンデンサーなどで日阪の熱交換器が使用されています。

硫黄回収

酸性ガスはSGT装置およびTGT装置を循環するアミンにより処理され、分離されたH2Sガスは結晶硫黄として回収されます。アミンの熱回収やクエンチウォーターの冷却器として日阪の熱交換器が使用されています。